HISTORY OF PERZINA ペレツィーナの歴史

ペレツィーナ(Gebr.Perzina)は、ドイツのピアノメーカーです。
ジュリアスとアルバートの兄弟により、1871年にドイツ北部のシュベリンにて創立されました。

1884年メクレンブルク公が賞を与えたことにより、その名はドイツをはじめ周辺のヨーロッパ諸国を駆け巡り、オランダの女王ウィルヘルミナをはじめ多くの皇族、宮廷、貴族にピアノが納められ、1906年には「皇室指定ピアノ」となります。
この数年後、生産工場を拡大するために、拠点をシュベリンの60㎞南の町レンゼンに移転します。

1990年代初頭にオランダの音楽ブローカー、インターナショナルb.v.の傘下に入り、現在ではドイツの技術者による設計と品質管理の下、拠点を中国のエンタイに移し製造されています。日本で販売されているペレツィーナ・ピアノは1871年ドイツ・シュベリン創業時からの設計と技術を受け継いでおり、現代の技術も取り込まれ、伝統と革新が息づいた作りになっております。

ペレツィーナのピアノはデトア社またはレンナー社のアクションが採用されており、響板には高級機種に使用されているオーストリアホワイトスプルースが使用されております。
またペレツィーナ・ピアノの他では滅多に見られないユニークな特徴として、響板を十分に振動させるために響板が底板から浮いているフローティングボード、演奏者側により多くの音響が放射されるための逆クラウンデザイン(凹型響板)が挙げられます。
(※アップライトピアノのみ)

近年ではカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した映画「戦場のピアニスト」のワンシーンで使用され、東京駅のモデルになったと言われるアムステルダム中央駅に置かれていることで知られています。